インプラント(人工歯根)について


インプラント治療とは、歯冠部分(歯茎から見える部分)だけでなく、歯根まで失ってしまった歯のかわりに、人工の歯根を顎の骨に埋め、その上に人工の歯冠を取り付ける治療方法です。
人工の歯根を作り顎の骨と結合させるので、天然の歯とほとんど変わらない噛む力と噛む感触を取り戻すことができます。 人工の歯根に使う素材は、チタンという金属です。

チタンには多くの特徴があります。
もっとも大きな特徴は、体内に入れても拒絶反応がないことです。
金属イオン化しにくい安定した金属なので、金属アレルギーの心配がありません。
また、非常に軽く、錆びにくいので、長期間体の中に入れていても安心できる素材です。
ニッケル等の金属アレルギーを持っている方でも、インプラント治療を受けることができます。
さらに、チタンという金属は骨と結合するという特徴があります。
顎の骨に埋め込んでしばらくすると、チタンが周囲の骨と直接結合するのでぐらつくことがなく、適度な機能圧(噛んだときの圧力)が顎の骨にかかるので、入れ歯のように歯肉がやせてしまうこともありません。

【チタンの特徴】
軽い 比重は銅や鉄の約半分の軽さ
錆びない 耐食性はステンレス以上。ほとんど錆びません
硬い 強度は鋼以上。変形しにくい
溶けない 熱に強い
安全 体の中に入れても拒絶反応を起こさない


インプラントの構造

フィクスチャー
歯の根に相当する部分のインプラントの部品です。円錐形で骨と結合しやすくなるようデザインされています。長さは9ミリから19ミリまであり、太さは3.5ミリから5.0ミリまであり、顎の骨の状態に合わせてフィクスチャーを選択します。
アバットメント
インプラント体(フィクスチャー)と上部構造の人工歯をつなげるための部品です。アバットメントがあることで、人工の歯が歯肉から生えているように見せることができます。
人工歯(上部構造)
歯肉から出ている部分です。人工歯の素材はセラミックなどいくつかあり、審美性や機能性によって選択することが可能です。
アバットメントとの連結方法は、ネジ止め式とセメント合着式があります。

上部構造の取り付け方

ネジ止め式
まずアバットメントをフィクスチャーにネジで固定します。次に人工歯を別のネジでアバットメントに固定します。ネジを止めるための穴が人工歯に必要です。
セメント合着式
アバットメントをフィクスチャーにネジで固定します。人工歯とアバットメントの固定はセメントを使います。人工歯にネジを止めるための穴がないので、より自然な外見となります。


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